この度、当社では、新入社員を対象とした貸切バス運転者の初任研修を、法令に基づいた指導指針に則り実施いたしました。
研修内容
- 座学(全12時間)
- 法改正に伴う各種法令の説明
- 自社運行指示書の管理方法の説明
- 点呼方法の伝達
- 交通ルール等に関する映像の視聴
- 飲酒・煽り運転に関する映像の視聴
- 実車を用いた運行前点検の方法の説明
- 実車を用いた車両特性の説明
- 各種オイル類の交換目安など異常状態の説明
- ベルト着用についてのアナウンスの練習
- 非常口の使用方法の指導
- 避難後の経路・安全確保方法などの説明
- イラスト資料を用いた記述テスト
- 過去ヒヤリハット事例の映像視聴
- 実車を用いてのブレーキの確認ほか
- 実技(20時間以上)
- 貸切バスの運転操作基礎、高速走行、夜間運転、悪天候下での運転
- 東京都内・一般道路・市街地・観光地・山などを繰り返し走行しました。
山では野生動物の飛び出し、東京都内では信号のない箇所での横断などが複数回あったほか、降雪が所々に残っており、より実践的で良い訓練になりました。
また、夜間の路地特有の蒸発現象に関しても実感させることにより危険性の認識の解像度を向上しています。 - 社内で指定している危険箇所(赤坂・中央・靖国通りなど)や、狭隘な踏切、重点交差点(土屋など)を通過し、危険予測と回避の実践訓練を行いました。
連続走行により、歩行者や危険箇所の確認が疎かになることもあり、、確認を徹底し、譲り合う心を持って運転するように指導を行っています。 - 山道運転、坂道発進・停止、バック運転など、特に事故発生事例に基づき、危険性の高い状況での運転訓練を強化
- 運転特性以外にも初任診断に基づく本人の心理的状況の把握や特性の改善・把握のためにさまざまな独自メニューを追加して研修を実施。
走行中にエンジントラブルが発生したと想定した緊急点検訓練や車庫での異常発生時対応訓練(役ぎめして実施)、代表取締役同行での走行訓練なども重点的に行いました。
- その他
- 乗客対応マナー研修
研修の特徴
- ベテラン指導者によるマンツーマン指導: 20年以上の運転経験を持つベテラン指導運転士複数名による、実践的な訓練を行いました。
- 長年の運転経験のある乗務員だからこそ、初心に立ち返って運転の基礎から丁寧に指導することで、安全運転に対する意識を根底から養成しました。
- 安全運転意識の徹底: 事故発生事例を参考に、多角的な視点から安全運転に対する意識向上を図りました。指導運転士による徹底した指導の下、危険予知能力の向上や、緊急時の適切な判断力、そして何よりも安全運転に対する意識を徹底的に叩き込みました。