1. 目的
本訓練は、冬季の雪道における安全運行を確保するため、運転士の雪道走行に関する知識と技能の向上を目的として実施しました。
今後、実際に雪道を走行して訓練を実施しますが、まずは全運転士が雪道の危険性とチェーンの装着を確実にできるように車庫内で実施しています。
2. 実施概要
- 実施日: 令和6年12月17日
- 時間: 8時00分~10時00分 (2時間)
- 場所: きらり観光 車庫
- 参加者: きらり観光 全運転士
- 指導者: 東北出身のベテラン運転士 (大型バス運転経歴30年以上)
- 訓練内容: 雪道走行の危険性に関する解説、軽量チェーンおよび通常チェーンの装着訓練
3. 訓練内容詳細
本訓練は長年の雪道走行経験を持つベテラン運転士が講師となり実施しました。
具体的な訓練内容は以下の通りです。
-
雪道の危険性についての解説 (座学):
- 雪道特有の危険性 (スリップ、横滑り、制動距離の延長など) について解説。
- 路面の凍結状態 (圧雪、アイスバーン、シャーベット状の雪など) の見分け方とそれぞれの状況に応じた運転方法を説明。
- 特に危険なブラックアイスバーンの発生メカニズムと見分け方、および遭遇時の対処方法について重点的に解説。
- 過去の雪道における事故事例を共有し、注意喚起と安全意識の向上を図りました。
-
軽量チェーン&通常チェーンの装着訓練 (実技):
- 軽量チェーンと通常チェーンの違い、それぞれの特性と使用場面について説明。
- 実際の車両を使用して、チェーンの装着手順を段階的に指導。参加者全員が実際にチェーンの装着と取り外しを体験。
- チェーン装着時の注意点 (締め付け具合、走行中の異音確認など) を説明。
- チェーン装着後の走行における注意点 (速度制限、急発進・急ブレーキの禁止など) を説明。
4. 訓練を通じて得られた成果と課題
本訓練を通じて、以下の成果と課題が明らかになりました。
-
成果:
- 雪道の危険性、特にブラックアイスバーンの危険性について、参加者の理解が深まりました。
- チェーン装着の手順を確実に習得することができました。
- ベテラン運転士の経験に基づく貴重なアドバイスを受けることができました。
- 参加者間で雪道走行に関する情報共有と意見交換を行うことができました。
-
課題:
- チェーン装着に若干の時間を要する参加者が見られました。現場で慌てないように最終的には全ての運転士がスムーズにチェーンを装着できるようになりました。
- 異なる車種へのチェーン装着手順の違いやタイヤの種類による違いなど、車種ごとの特性を踏まえた訓練の必要性が認識されました。