1. 目的
大規模災害時および重大交通事故発生時における乗務員の適切な行動と対応能力の向上を目的とし、社員全体の危機管理意識の向上を図るために実施しました。
2. 実施概要
- 実施日: 令和5年12月17日
- 時間: 14時00分~16時00分 (2時間)
- 場所: 栄町消防本部
- 参加者: きらり観光 全社員 (全運転士が参加)
- 訓練内容: 災害および重大交通事故を想定した実動訓練 (ブラインド方式)
- 想定パターン数: 8パターン
- 協力: 栄町消防本部
3. 訓練内容詳細
本訓練は、栄町消防本部のご協力のもと、実際の災害現場や事故現場を想定した実践的な内容で行いました。
特に、発生するまで内容がわからないブラインド方式を採用することで、参加者の即時対応能力を試す形出会ったことが今回の訓練の大きな特徴です。
具体的な訓練の流れは以下の通りです。
- 想定付与: 消防隊より災害または事故の状況が参加者に伝えられます。
- 実動訓練: 各運転士が、自身の役割に基づき、状況に応じた適切な行動 (避難誘導、負傷者救護、情報伝達等) を行います。
- タイム計測: 消防隊が各パターンの所要時間を計測します。
- フィードバック: 各パターンの終了後、消防隊より訓練状況の評価と改善点、取るべき行動についての詳細なレクチャーが行われます。
- 意見交換: 訓練を通じて発生した疑問点や課題について、消防隊と参加者間で積極的な意見交換が行われました。
具体的な想定パターン:
今回の訓練では、以下のような具体的な事故パターンが想定されました。
- ガードレールへの衝突による前扉使用不能: 前扉が使用できない状況下での乗客の避難誘導、非常口の使用、情報伝達の手順などを確認しました。
- 後方からの追突によるエンジンからの発火: 車両火災発生時の初期消火、乗客の避難誘導、二次災害防止のための措置などを訓練しました。
- 車内での負傷者多数発生: 負傷者の状態に応じた応急処置、トリアージ、救急隊への情報伝達などを訓練しました。
- 高齢者のみの団体で非常口からの避難が非常に困難な状況: 高齢者の特性に配慮した避難誘導方法、介助方法、情報共有の重要性などを確認しました。
- 正面衝突で運転士が心肺停止になった想定: 車内カメラと事務所を連携させた通報体制、乗客による応急処置、救助活動の手順などを訓練しました。
- マイクロバスで避難口が塞がってしまった想定: 限られた避難経路における乗客の安全な誘導方法、情報伝達、外部からの救助を待つ間の対応などを訓練しました。
- その他、災害時における適切な対応(例:地震発生時の乗客の安全確保、避難場所への誘導など)も訓練に盛り込まれました。
4. 訓練を通じて得られた成果と課題
本訓練を通じて、以下の成果と課題が明らかになりました。
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成果:
- 実際の状況を想定した訓練を通じて、乗務員は事故時における自身の役割の重要性を改めて認識することができました。
- ブラインド方式での訓練により、状況判断能力と臨機応変な対応力が向上しました。
- 消防隊からの具体的なフィードバックとレクチャーにより、取るべき行動について深く理解することができました。
- 消防隊との積極的な意見交換を通じて、相互の連携強化に繋がりました。
- 実際の事故体験談を消防隊員から聞くことで、より現実的な視点から事故対応について学ぶことができました。
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課題:
- 一部の状況において、適切な動きがわからない場面が見られました。
- 複数人で連携した行動における課題(日本語がわからないガイドや乗客)も見られました。今後は、チームワークを意識した訓練も検討する必要があります。
5. 今後の対策
今回の訓練で得られた成果と課題を踏まえ、今後は以下の対策を実施します。
- 今回の訓練内容と消防隊からのフィードバックを基に、社内マニュアルの見直しと改訂を行います。特に、今回想定された各パターンにおける具体的な対応手順を明記します。
- 複数人で連携した行動訓練や、より複雑な状況を想定した訓練を定期的に実施します。
- 今回の訓練で得られた教訓を全社員に共有し、更なる意識向上を図ります。
6. まとめ
本訓練は、参加者にとって非常に有意義な時間となりました。栄町消防本部の皆様のご協力に深く感謝申し上げます。今回の訓練で得られた経験と課題を活かし、今後も継続的に訓練を実施することで、社員全体の安全意識と危機管理能力の向上に努めてまいります。
役割を事前に決定し、それぞれが適切な対応をとる訓練を行なっています。
運転士が主体となり、乗客役はパニックになる様子を演じ、ガイド役は冷静に対応しながら通信司令室への通報、乗客の誘導および運転士への状況確認などを実際に起きたと想定し行なっています
パターン終了後には消防隊員からのフィードバックでより理解を深めました。