この度当社では、8月入社の社員を対象とした貸切バス運転者の初任研修を、法令に基づいた指導指針に則り実施いたしました。
研修内容
- 座学:
- 法改正に伴う各種法令の説明
- 自社運行指示書の管理方法の説明
- 点呼方法の伝達
- 交通ルール等に関する映像の視聴
- 飲酒・煽り運転に関する映像の視聴
- 実車を用いた運行前点検の方法の説明
- 実車を用いた車両特性の説明
- 各種オイル類の交換目安など異常状態の説明
- ベルト着用についてのアナウンスの練習
- 非常口の使用方法の指導
- 避難後の経路・安全確保方法などの説明
- イラスト資料を用いた記述テスト
- 過去ヒヤリハット事例の映像視聴
- 実車を用いてのブレーキの確認ほか
- 座学は合計14時間実施しました。
- 実技
- 指導運転者の同乗のもと、実際の高速道路および観光地での運転動作訓練を実施。運転は30時間以上実施し、特に事故発生事例に基づき、山道での運転訓練を重視しました。コース等は一部抜粋して掲載しております。
- コース例:車庫→ 東京都内(浅草・羽田空港・秋葉原・皇居・お台場周辺)
- 危険指定箇所の確認及び、市街地での安全な運行のための基礎知識の習得
- 車庫→高速道路→海老名SA→箱根周辺(国道1号線・強羅周辺・芦ノ湖周辺)→海老名SA→車庫
- 危険箇所の多い運行ルートに対応するため、目的地に応じた研修を実施しました。通学時間帯の学校付近では、児童が予期せぬ動きを見せることが多く、注意力を高める必要があります。住宅街では、狭い道幅と大型車に慣れていない歩行者がいるため、車両の接触事故を防ぐための確認作業が欠かせません。
研修では、こうした注意箇所を運行中に指差し確認し、練習を通じて安全運転技術を向上させています。観光地においては、狭い道路や混雑した駐車場で観光客が飛び出す可能性が高いため、これらの状況にも対応できるように訓練を行いました。 - 頻繁に目的地となるエリアについて、経路や危険箇所の確認を含む最新情報の把握を目的に研修を実施しました。
成田空港内には進入禁止区域や歩行者横断箇所、車両往来の多い場所、交差点が複数あり、それぞれで指差し確認と危険予測を行うよう指導を行いました。
さらに、箱根や東京都内などの観光地も実際に回ることで、土地勘や車両間隔を育てました。
研修の特徴
- ベテラン指導者による指導: 20年以上の運転経験を持つベテラン指導運転士のもと、実践的な指導を行いました。
- 安全運転意識の徹底: 事故発生事例を参考に、特に危険性の高い山道での運転訓練を強化し、安全運転に対する意識を徹底しました。
研修の目的
- 安全意識の向上と、貸切バス運転に必要な知識・技能の習得
- 法令遵守の意識の徹底
- 高品質な輸送サービスの提供
今後も、安全運転を最優先に、お客様に安心してご利用いただけるよう、運行管理者一同努めてまいります。